「毎日の仕事に追われる日々から、少し離れてみるだけで、新しいアイデアが湧いてくる。」
そんな話を聞いたことはありませんか？
私は普段、IFA（独立系ファイナンシャルアドバイザー）として、資産形成のサポートをしながら、より充実した豊かな人生を実現するためのアドバイスも行っています。お金の管理だけでなく、ライフスタイルそのものを整えることが、心の豊かさにつながると考えているからです。
その一環として、今回私は 2024年12月17日〜19日の期間「ワーケーション」 を体験してきました。働きながら休暇を楽しむ新しいスタイルが、どのように心や仕事に影響を与えるのか。実際に体験しなければわからないことも多いはず。
この記事では、 ワーケーションの魅力、実際に訪れた地域の魅力、そして資産形成アドバイザーの視点から見た「ワーケーションを取り入れることのメリット」 について、詳しくお伝えしていきます。
あなたの暮らしに、より柔軟で豊かな選択肢を増やすヒントになれば幸いです。
ワーケーションとは？
「ワーケーション」は 「ワーク（仕事）」と「バケーション（休暇）」を組み合わせた新しい働き方 です。オフィスを離れ、旅先や自然の中で仕事をしながら、リフレッシュする時間も大切にできます。
海外では以前から広まっており、日本でもリモートワークの普及により、多くの企業や個人が取り入れ始めています。自治体や観光地がワーケーション向けの施設を整備する動きも活発です。
このスタイルの魅力は、 「どこで働くか」を自由に選べること。仕事の効率を上げながら、新しい刺激や発想を得るチャンスにもなります。働き方の選択肢として、今後さらに広がっていくでしょう。
なぜ、ワーケーション体験をしようと思ったのか？
IFAとして、資産形成のアドバイスをする中で、 「お金の管理だけでなく、人生そのものを豊かにする働き方」 にも関心を持っていました。そんなとき、福岡県で開催されるワーケーション体験の説明会 の案内を目にしたのが、今回の体験のきっかけです。
お金の余裕だけでなく、 時間や働く環境を自由に選べることが、本当の豊かさにつながるのではないか？ そう考え、実際に自分自身でワーケーションを体験し、新しい働き方の可能性を探ってみようと参加を決意しました。
福岡はグルメ好きな僕にとって好きな地域で数回訪れたこともあり、福岡の新たな良さを発見できるのではないか、という期待も合わさったのもあります。（どちらかというとこっちがメイン？笑）
また、 自分自身のリフレッシュと、ビジネスにおける新たな視点を得るため にも、この新しい働き方を体感してみることにした要因となってます。実際に体験することで、ワーケーションの本質や可能性をより深く理解できたので、その気づきをシェアしたいと思います。
今回のワーケーション先と、その地域の魅力
福岡県嘉麻市と福岡県福岡市の2拠点でワーケーションを体験 しました。自然豊かな嘉麻市と、都市の利便性が整う福岡市。それぞれ異なる環境で仕事をすることで、 働く場所の選択がライフスタイルや仕事のパフォーマンスに与える影響 を実感できたかなと思います。
1日目：福岡県嘉麻市
嘉麻市ってどこ？からのスタートでしたが、みなさんよくご存知の福岡市の東に位置する市になります。
3市町村が合併した市で人口約3万人の自然豊かな、ちょっと足利・佐野に似てるかなって印象の街です。
福岡空港から車で約1時間、バイパスも通ってて（一部工事中で完了すると有料道路になるらしい）スムーズに走行できて、なんなく最初の待ち合わせ場所「嘉麻市役所」に到着。
初見で「お〜〜」って感想だったんですが、聞いたら実は隈研吾さん設計の建物だったとのこと。
待ち合わせ時間に今回の企画運営していることろど株式会社内田さんと市役所産業振興課の金子さんと合流し、まずはお昼を食べにおすすめのお店へ移動。
ここで知ったのが嘉麻市は、1970年代から炭鉱で栄えた街で、当時の炭鉱街の中心にあるラーメン屋さんで当時の話を色々と聞くことができました。
当時はこの道路をトロッコも走ってて商店街として発展してたみたいですが、現在はほぼシャッターが閉じてる状態。。。寂しいですね。
炭鉱には二千人以上の社員が働き、長屋の住居や炭鉱工員のための映画館・銭湯・イベントなどある種のコミュニティーのような形で栄えてたそうです。
このあと、当時の写真や資料が飾られてる資料館にも訪れ、当時栄えてた街から炭鉱事故による衰退までの街の歴史を深く知ることができて、この時点できてよかったなぁって感慨深い気持ちになったのを覚えてます。
【創業1934年(天保5年)の老舗酒造を再建に向けて活動している梅ケ谷酒造さんにて】
ドライブしながら嘉麻市のおすすめのスイーツや観光などを紹介してもらい、夜は観光協会の方との交流でカホアルペ前の地元の食材を活かした料理が美味しい！と評判のおすすめのお店で食事です。
その前に、カホアルぺについて嘉麻市ならではの魅力的な施設となるので紹介します。
福岡県嘉麻市にある 「カホアルペ」 は、 豊かな自然の中で仕事とリフレッシュを両立できるワーケーション施設 です。かつての小学校をリノベーションした開放的な空間には、 高速Wi-Fiや快適なワークスペースが整備 され、都会の喧騒を離れて集中できる環境が魅力。
仕事の合間には、 四季折々の風景を楽しんだり、地元の人々と交流したり することで、新たなアイデアや気づきを得られます。 「自然と共に働く」 という新しいスタイルを体験できる、特別な場所です。
さて、夜の交流会の部では嘉麻市観光まちづくり協会の事務局長有田さんと産業振興課松隈さんも合流し嘉麻市について、ざっくばらんにお話を聞くことができました。
人口減少の問題はここだけでなく、もちろん僕の住んでる足利市やその周辺地域を課題となってはいます。
行政としてどのような活動ができるかを官民一体となって取り組んでる話から、まずは地域への想いや誇りというものを感じ取ることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
その際に、2日目の朝に予定している「ヒュッゲ体験」についてもそこにかける想いや、取り入れ認知されるための活動などの経緯をお聞きし楽しみになってきました。
2日目：嘉麻市ヒュッゲ体験〜福岡市との交流
嘉麻市ヒュッゲ体験
2月18日、早朝6:30にホテルを出発し集合場所のカホアルぺへ向かいます。
ヒュッゲ体験の場所は、カホアルぺから車で15分くらい山を登って行った場所にありました。
「ヒュッゲ（Hygge）」とは、デンマーク語で 「居心地の良い時間や空間を楽しむこと」 を意味する言葉です。忙しい日常から少し離れ、心が温まるひとときを大切にするライフスタイルとして、世界中で注目されています。
福岡県嘉麻市では、そんな ヒュッゲの精神を体験できる「ヒュッゲ体験」 を開催しています。 焚き火を囲んでゆったり過ごしたり、自然の中で読書や食事を楽しんだり しながら、自分らしい「心地よさ」を見つける時間を提供。
仕事や生活に追われる毎日だからこそ、 「何もしない贅沢」や「シンプルな幸せ」 を感じることができる特別な体験です。
12月中旬の寒さではありましたがまだ風がないだけマシだったかな。
現地に着くと有田さんが準備をしてくれている最中でした。さっそく焚き火にあたりながら珈琲をいれてくださり、ほっとあったる瞬間に思わず「はあああああ」って出ちゃいますよね笑
焚き火の音と川のせせらぎに森の音？笑
なんとも言えない空間に癒されました。
焚き火を利用してマシュマロ焼いて食べたり、ねじりパンを焼いて食べたりと朝から至福の時を過ごす貴重な体験をすることができました。
「自然豊かな街」という場所は日本国内どこにでもある中で、どのように嘉麻市としての特徴や良さを活かすことができるかを常に考え、ヒュッゲ体験をアクティビティとして打ち出したそうです。
このあと、産業振興課の金子さんに引き続きドライブがてら嘉麻市の自然を紹介してもらってここでお別れです。
昨日からの1日半ずっと帯同していただき感謝しかなく、嘉麻市の魅力を熱く語っていた姿がとても印象的でした。
最後の最後までほんとにお世話になりました。
福岡に来る機会があればちょっとの時間でもまた嘉麻市に立ち寄りたいなって気持ちになりました。
ということで、午後は福岡市商工会議所の方と福岡市観光産業課の方との交流に向かいます。
福岡市・福岡商工会議所と福岡市経済観光文化局との交流
さて、2日目交流の前に博多にてランチの時間、僕にとっては交流の次に大事なグルメ巡りも楽しみのひとつでした。今回は主催していただいてる「ことろど株式会社」の内田さんも同行しているため、おすすめのお店を予約してもらってました。
どこのお店かだけリンクで紹介しておきますね、めっちゃ美味しかったので福岡行った際には候補のお店に挙げてみてください。
創業1963年の老後割烹料理『割烹よし田』
博多にてホテルに荷物を置いて街を散策し新たな福岡の魅力発見の機会として街歩きガイドに依頼しました。
食べることに関して情報はたくさんあるけど、食べ歩きしてる中で観光するところないよね、っていうのがおそらく博多の定説かもしれません。
ガイドの方はとても丁寧に説明していただき福岡の歴史について深く知ることができました。
「天神」ってあるけどなんで天神て地名がつくようになったのか？街を縦断する川にまつわる歴史など普段旅行できてた時にはない気づきがあり、この機会があってほんとに良かったと思いました。
観光ガイドにて散策してるうちに、次のスケジュールがせまってきたので商工会議所へと向かいます。
福岡商工会議所の一室にてまずは福岡商工会議所地域振興部長であられる出水さんと職員の方と福岡市での商工活動についてお聞きました。
さすが足利と違ってたくさんの会員数（約19,000会員）がいますが、40%は飲食店で小規模な事業者、もしくはどこかの会社の支店だったりと地場のほんとの強い企業が都市部の割には少ないという課題があるそうです。
要は、食の街として訪れるけど観光資源がないので滞在期間が短く街の発展としては思ったような成果につながっていないとのことでした。
正直、福岡はどんなことに課題を感じているんだろう？ってちょっと思ってたんですが、都市部は都市部なりの課題や悩みがあるもんなんだなって実感しました。
同席していた福岡産業課の横山さんとも話していましたが、結局福岡初の上場企業が少ないのが課題とのことで、ここ数年天神周りの開発（天神ビックバン）が大きく進んでおり、「スタートアップを応援する街」として起業しやすく交流を図れるような施設だったりとさまざまな施策を打ち出していることを知りました。
このレベルの都市部でも、課題と感じその課題解決に向けて様々な視点から解決方法を見出そうと活動しているんだなと感心してしまいました。（足利ってどんな取り組みしてるんだろ、ってかなり興味湧きました）
観光産業課横山さんはじめとする2名の方とは夕飯もご一緒することでさらにざっくばらんな交流を図る形になりました。夜も職員おすすめのお店ということで博多といえば「もつ鍋」！
100年続くもつ鍋『一藤』さんにお伺いしました。
今日はほんと長い1日でしたが、すべてに充実していてあっという間に過ぎてしまいました。
3日目：ワークと散策
様々な体験を通じて充実した2日間を終え、帰りの飛行機の時間までは博多駅近くのコワーキングスペースでワーク。
中洲から天神と散策しランチに食べ歩きとゆっくりした時間を過ごすことができました。
今までとはまたちょっと違った視点で街を見ることができた気がします。
博多駅でお土産など見ながら空港に向かいこのワーケーション体験は終了となりました。
ちょっと寂しさも感じつつ・・・
まとめ
この2日間の交流で、今まで観光旅行としてしか来ていなかった場所の新たな魅力もそうだし、そこで地域の抱える課題や問題に取り組みまちづくり活動をしている想いに触れ、僕自身非常に刺激になりました
記事には書かなかったのですが、今回の体験の合間にコワーキングスペースやカフェでちゃんとワークの時間も取ることができました！
一応ワーケーションですからね笑
働き方改革や多様性という言葉が生まれてきたように、昔に比べて働き方の選択は増えてきたと思います。
マインズでも現在全国各地（海外在住もいます！）リモートワーカーのスタッフが活躍してくれて非常に助かってます。
子育てをしながら、親の介護の合間に、本業に収入をプラスするため、目的はそれぞれ違うかもしれませんが人生を充実させるためのひとつの要素としてワーケーションという選択もありだと思います。
今回、嘉麻市・福岡市と12月での訪問でしたが四季折々の魅力やアクティビティもあるとのことで、また夏頃に再訪したいなと今は思っています。
自治体の目的としては、「移住してほしい」という想いの中での今回の交流の機会ではありましたが、街全体の一体感を肌で感じ、十分に移住する先として魅力的な街と人々であると思えるような3日間でした。
人生設計を考える上で、お金のことも大事ですが、生活環境や生活スタイルというものを改めて見直して、ほんとに自分が求めていることってなんだろう？と立ち返ってみると新たな気づきがあるかもしれません。
そんな素敵な体験を提供していただいたことろどさんや嘉麻市・福岡市の行政の方々に感謝を述べて締めたいと思います。
ぜひ皆さんも体験してみてください。
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