ここ最近、コロナの影響もあってか将来の収入や生活に不安を感じ、貯金の意識は特に高まっている人も増えています。
ただ、貯金はしているけど中々貯蓄が増えていなくてどうやったらいいのか、という相談も増えています。
それにはまず「お金の価値は変わる」ということを念頭におかなければなりません。
今までもそれについてブログで発信していましたが改めて最近の事例を含めて紹介します。
今回相談あったAさんですが、夫が国民年金のため老後資金に不安があり、個人年金等で備え、iDeCoを始めた方がいいと思うんだけどどうでしょうか?という相談でした。
何で老後資金に備えるかの前にいくら必要でいくら貯蓄に回せるか試算する必要があります。
目標を立てないと貯蓄していても「このままでいいんだろうか?」と不安は解消されず、やっぱり途中で辛くなり続かなくなってしまいます。
今回相談者の奥さんの話をお伺いさせて頂き、ゆとりある老後生活には約5000万円は必要ではないかとなりました。
さて、5000万円をこれから貯金で貯めていこうとすると毎月いくら必要になりますでしょうか?
単純に必要な時期までの期間で残りの月数計算すると14万円ずつ貯金しなければなりません。
「いや、絶対無理ですよ!」
そうですよね、しかもこれはお金の価値が今のまま変わらない場合の試算です。
物価上昇すればそれに合わせて、さらに貯金が必要になってきます。
目標金額を設定したら、物価上昇リスクにも対応できるように対策をしなければなりません。
ここで、今現在加入している個人年金を見てみました。
毎月3万円を65歳まで掛けるプラン。
払込終了後、10年間年金として毎年100万円。
もらえる年金額は1000万円。
トータルの支払保険料計算すると約850万円。これだけ見ると増えてるし銀行よりいいよね、と。
ただ、よく考えてください。30年以上頑張って支払い続けて、増える実額は約150万円。
これって効率良いのでしょうか?金利で考えるとほんの1%くらいの結果です。
しかも個人年金で加入しているということは30年後にもらえる年金が確定しているということ。
もし、物価上昇したらお金の価値としては減ってしまうのが確定ということです。
頑張って貯めている貯蓄が減ってしまうのは誰でも嫌ですよね。
30年後の生活環境、経済状況、社会情勢等どうなっているか誰もわからない。
そんな中、貯めているお金だけ確定させてしまうのもリスクだと思いませんか?
お金を貯めるにはやはり長い期間必要です。短期的に貯めようとすると大きなリスクを背負わなければならなくなります。
正しい知識と手法で貯めていくために私たちIFAが存在します。
今回のAさんはまず、目標金額と目標時期を定め、その目標達成のためにどの方法を取れば効率よく老後資金に備えられるかアドバイスさせていただきました。
一人でも多くの方に、正しい知識を伝え、より良い老後生活を迎えられるよう、私たちはサポートさせていただきます。
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